音声トラブル解決

動画の音が小さいときの原因と対処法|音量を上げる方法

2026-04-03

「動画の音が小さくて聴き取りにくい」は動画コンテンツのよくある問題の一つです。スマートフォンの音量を最大にしても声が小さすぎる、他の動画と比べて音量が小さいと感じるなどのケースがあります。この記事では音が小さくなる原因と、VideoAudioTuneを使った対処法を解説します。

動画の音が小さくなる原因

収録レベルが低い:マイクの感度が低い・録音ゲインが低すぎる場合、収録された音声の振幅(音量)が小さくなります。これが最も根本的な原因です。録音機器の設定でゲイン・音量レベルを確認してください。エンコード設定の問題:動画書き出し時に音声のゲインが意図せず下がってしまう場合があります。特定の動画編集ソフトのデフォルト設定によっては、書き出し時に音量が下がることがあります。

YouTube・プラットフォームの音量正規化:YouTubeは-14 LUFSに音量を正規化するため、元の動画が-14 LUFSより大きい場合は音量が下げられます。逆に元の動画が-14 LUFSより小さい場合は音量が上げられませんが、相対的に他の動画より小さく聴こえます。ステレオからモノラルへの変換問題:ステレオ音声をモノラルに変換する際に位相キャンセリングが発生し、音量が大幅に下がることがあります。

VideoAudioTuneのゲイン調整機能

VideoAudioTuneには音声処理内のゲイン調整機能があります。コンプレッサーとEQを適用した後、適切なゲインで全体の音量を調整します。これにより、処理後のファイルが適切な音量レベルで出力されます。

また、コンプレッサーのメイクアップゲインによって、コンプレッサーで下がった音量が補われます。これにより、コンプレッサーを適用しても出力音量が大幅に下がらないよう設計されています。音が小さい動画に音声処理をオンにすることで、コンプレッサーとゲインの組み合わせによって音量の改善が期待できます。

収録時の音量設定の基本

根本的な解決策は収録段階での適切な音量設定です。デジタル録音では「できるだけ大きく録音して、しかし0dBFS(デジタル最大値)を超えないように」が基本です。具体的には、最大音量のシーンでピークが-6〜-3dBFS程度になるよう録音ゲインを設定します。これにより、予期しない大きな音が入っても音割れを防ぎつつ、十分な音量で収録できます。

スマートフォンでの動画撮影時も同様です。撮影アプリによっては手動で録音レベルを設定できるものもあります。外付けマイクを使用する場合は、マイクのゲイン設定もチェックします。適切に録音された音声は後処理での音量調整が少なく済み、ノイズが相対的に小さくなります(S/N比の向上)。

ノーマライズと音量の関係

ノーマライズ(正規化)は音声の最大音量を一定の基準値に揃える処理です。ピークノーマライズは音声の最大ピーク値を設定値(例えば-1dBFS)に引き上げます。これにより音声全体が一定量大きくなります。ただし、ダイナミックレンジは変わらないため、静かな部分も大きな部分も同じ比率で大きくなります。

ラウドネスノーマライズ(LUFS基準)は知覚音量(主観的な大きさ)を一定値に揃えます。YouTube・Spotify・iTunes等のプラットフォームはラウドネスノーマライズを採用しており、コンテンツの再生音量が均一になるよう調整されます。VideoAudioTuneを使う際は、書き出し後の音声が-14 LUFS前後(YouTube基準)になるよう全体的な音量を意識することが重要です。

音量問題の診断と対処フロー

動画の音量問題を診断・対処するフローを示します。Step1:スマートフォン・PCで動画を再生し、音量の小ささを確認します。他の動画と比較することで、どの程度小さいかを把握します。Step2:VideoAudioTuneで動画を読み込み、音声処理をオンにします。コンプレッサーとゲインの組み合わせで音量が改善されるか確認します。Step3:EQプリセットを選択します。Voice ClarityまたはConferenceプリセットを適用することで、声の帯域の音量感が向上します。

Step4:音声比較プレビューで処理前後の音量差を確認します。処理後の音量が適切に向上しているかを確認します。Step5:Exportボタンで書き出します。書き出し後も音量が小さい場合は、動画編集ソフト(DaVinci Resolve・Premiere Pro等)でラウドネスノーマライズを適用することを検討してください。

まとめ

動画の音量が小さい原因は収録レベルの低さ・エンコード設定・プラットフォームの正規化など複数あります。VideoAudioTuneのコンプレッサーとゲイン調整を活用することで、音量の改善が期待できます。根本的な解決には収録段階での適切なレベル設定が最も効果的です。